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先日、モデナへM^ Giancarlo Guicciardiと M^ Lorenzo Frignaniへ会いに行ってきました。 この2人との再会はとても有意義なものでした。 M^ Lorenzo Frignaniとは1年ぶりの再会です。 Marino Capicchioniの研究でも知られる彼に会いに行った理由はモダン楽器の相談です。 ここで見つけた目玉は、Henryk Szeryngが長年愛用していた弓! ウットリするほどのスゴイ弓でしたよ! 一方、私の方向性にも影響を与えてくれた M^ Giancarlo Guicciardiとの再会はとても格別なものでした。 初めてお会いしたときは、緊張を和らげるために本当に駆けつけでワインを飲んでお邪魔したことを言うと、彼は初めて笑った。 あれから2年半、私には彼に報告する幾つかの内容があったんです。 お礼とお願い、そしてある日本のサイトに書かれている彼に関する内容を全て翻訳しお渡しした。 イタリアではキアッキェレ(chiacchiere)という、真実性に欠けた話をさす言葉があります。 風評や中傷もそんなキアッキェレの一つなのでしょう。 ただ、それを書かれた本人はどう思うかです。 喜びませんよね・・・。 私の知る彼は、凛として自分に厳しいM^ Giancarlo Guicciardiです! 私は、人としてのM^ Giancarlo Guicciardiを尊敬しています。 また、製作に対する彼の姿勢は世界一だと。 クレモナだけを見ていてもダメだ、って事をミラノに住んでいた頃強く感じた。 また、楽器だけを見ていてもダメだってことも。 楽器と接する上で、文化や歴史を理解することも必要だと思います。 「守破離」という言葉があります。 守破離とは、物事を習得する上での段階を三つに分けた言葉です。 教えを守り、学び得た技や技術を発展させ、そして独自の道を確立する。 クレモナの楽器に魅力的で個性的な顔がどれだけあるだろう? ほんの限られた製作者だけのように思う。 今後、そのことに気付き素晴らしい作品を世に送り出すクレモネーズィが増えることを期待したい! イタリアには?、イタリアにも? いや、世界中にはもっと多くの発掘されていない眠る製作者が数多くいると思う。 写真左上: M^ Giancarlo Guicciardiの工房 写真右下: M^ Lorenzo Frignaniの工房 #
by futuro-migliore
| 2007-11-01 00:48
| 仕事 Il Lavoro
Gaudiがデザインした・・・。 何だと思います? ちゃんと機能を考えた上での形なんですよ! これは、煙突です!(笑) ガウディーはサンタを嫌っていたのか?!(爆) でも、印象的なデザインだと思いませんか? 表情をすべて変え、何か言いたげな口の動き。 皆さんは住空間の本となるもの、それに必要なものって何だと思われます? たぶん、ガウディーの中には「遊び心」があったんだと思う。 部屋の内部にしても、天井に波を描いたガウディー。 光の加減で、その波模様が影を作り出す。 ステンドグラスが、陽を受けて織りなす色彩の表現。 想い描いてみて下さい。 落ち着きませんか? 帆船をイメージして作ったというテラス。 アニメにも登場するようなテラスですよね! 夜になると表情を変えるCasa Battloは、室内から光を向けると、通りに幻想的な空間を描く。 外壁を覆うタイルは、森と空を思わせる。 張られたタイルのバランスは、何の違和感もなく溶け込み、しばらくの時間佇む。 屋根には龍の背中が丸まっていた。 Antoni GAUDI(1852-1926)、74歳の誕生日を前にした6月10日生涯を終える。 生涯の大半をSagrada Familiaの建設に没頭した彼の仕事は今日も続いています。 #
by futuro-migliore
| 2007-10-26 00:32
| 仕事 Il Lavoro
博物館がある場所もない、場所に佇む・・・。 何々、パブロ・カザルスが愛用した楽器があり、楽器好きにはたまらない!? 格安2.5ユーロ、ん~・・・。 2年前に購入したガイドには、確かにこの建物の写真とここの住所が記載されている。 インフォメーションがあったのがなによりも救い。 訊くと、場所が移ってしまったらしい。 地下鉄を乗り継ぎ、地図を片手に音楽院とコンサートホールが並ぶ郊外に楽器博物館は移っていました・・・。 音楽院を横目に日本で言う3Fに上がる。 時間は11時を回っていた。 僕より先に、初老の2人が係りと何やら話しこんでいた。 池田 「大人1枚!」 係り 「ちょっと待って、キャッシャーを動かすから」 ・・・動かない。。。 係り 「まだ、朝早くてキャッシャーの準備が出来てないんだ」 ・・・11時回ってるやんか。。。 係り 「とりあえず、4ユーロね!」 「キャッシャーの準備が出来たら、君を追いかけてチケット渡すから中、観といて!」 ・・・流石、スペイン! ガイドは毎年買い換えようね!(笑) さて、中へ入っていくとチェロが先ず、目に飛び込んでくる(写真右奥)! ガラスケースに飾られたチェロに「パブロの楽器や」って、期待を寄せながら近づくと・・・。 ホンマにこれ使うてたんか・・・??? 期待ハズレもいいとこでした。 気を取り直して、ぐんぐん写真を撮りながら進んで行っていると 係りのカーリーヘアーの兄ちゃんがスゴイ勢いで駆けて来る! 写真写真、やめてください! ホラ、ここにも書いてあるでしょう・・・。 頼みますよ! ・・・、知らなかった。。。 音声ガイダンスの機械を渡しますから、これで楽しんで下さい! って言うけど、ヴァイオリンはみんな同じ楽器が使われてんじゃないかって思うような内容だし、ギターかて、同じにしか聴こえない・・・。 チェロに限っては、カザルスのCDから取ったんちゃんちゃうのって素晴らしい演奏が聴こえてくる。。。 しかも、展示されている楽器全ての解説や音色はありません。 楽器好きには暇つぶしになる博物館でした!(笑) それでも、クラシックギターリストは面白いかも! 山ほど1700年代当時のギターから近代までの作品が一堂に展示されています! そうそう、SUZUKIのチェロも展示されてます! #
by futuro-migliore
| 2007-10-22 01:31
| 仕事 Il Lavoro
先月末から2週間、いつものようにカステラ持って欧州へ出張でした。 今回の出張はいつも以上に収穫の多い、充実したものとなりました。 M^ Guicciardiとの再会や、M^ Frignaniとの再会。 それに、今もお世話になっている仲間との再会は、格別のものですね! その合間を縫って、Gaudiの勉強をしに、Casalsの愛した町バルセローナへ15年ぶりに行ってきました。 今もなんですが、僕は建築や工業デザイン、都市計画に興味をもっているんですね。 オリンピック以降、都市開発にもっとも成功している街だと印象を受けた今回の訪問。 遊歩道などの緑地空間の大切さ、自転車専用道の新設然り、それに開発区整備への若手建築家の起用と様々な面で都市計画が今も現在進行形として進んでおり、ヒルサイドとベイサイドエリアの住空間は、日本も見習うべき点がいくつもあるように感じました。 また、バルセローナ音楽院併設の楽器博物館にも足を運んだのですが、カザルス愛用のチェロが展示してあると観光ガイドには書いてあったにも関わらず、場所も違っていれば、そんな楽器はなかった・・・。(涙) 楽器博物館の報告は後日致しますね! さて、話は戻ります。 想像を形に変えていくこと、料理つくりのイマジネーションは楽器作りと似ていると思っています。 何故なら、楽器は4次元で観ることが必要なのだと。 楽器が歩んできた時間、歴史も見つめることが大切なんだと思うんです。 それを無視することは絶対にできない。 Gaudiが残した建物、家具、場所はそれと同じなんだと思う。 100年後の景観にも合う建物。 100年後も人が集う公園。 料理にしても同じです。 かつおだし、昆布だし、いりこだし。 ブイヨン、トマトソースもその一つですよね。 これらは料理のベースとなるもの。 このベースが悪ければ、全てが台無しになってしまいますよね! 楽器のベースとなるもの。 それも自然の中から生まれた、美だと思う。 写真はサグラダ・ファミーリアの螺旋階段です。 楽器のスクロールの流れに見えませんか? #
by futuro-migliore
| 2007-10-18 23:50
| 仕事 Il Lavoro
ラテン語で経年変化の味わいを楽しむことを、「PATINA(パティーナ)」というそうです。
先日、Sony Ericssonの商品開発チームコンセプトであることを知りました。 使用している時間の中で、変化を楽しめる素材を使って次期携帯電話を創ってみよう! 1年間で2度のモデルチェンジを繰り返し、ユーザーの購買意欲をうながすことから あえて長年使い込むことでその変化を楽しむケータイ。 これは、面白い! 携帯電話と比べようとは思わないにしても、5年でダメになるように設計されたピアノがある。 鳴らしやすくすることを優先して薄く削られたヴァイオリンがある。 これらは、そのパティーナを楽しむこともできないんじゃないだろうか? 使い込むほどに味が出る。 「PATINA」。 いい言葉だと思いません、パティーナ! #
by futuro-migliore
| 2007-08-08 01:27
| その他 Ecc
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